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【デジャヴ】過去から女性を救え!タイムトラベルサスペンス!

みなさん
こんにちは。

洋画好きSEのシンクです。

みなさんは「あれ?前にもこんなことがあったような…。」というデジャヴ(既視感)を経験したことはありますか?
僕は時々そんな感覚に襲われることがあります。

これについては諸説があり、脳の勘違いであったり、別の世界線(パラレルワールド)で経験した記憶など、科学的なものから非科学的なものまで様々です。
ですが、パラレルワールドの自分が経験した記憶、なんてちょっとロマンを感じてしまいますよね笑

今回はそんなデジャヴをテーマにしたSFサスペンス映画『デジャヴ』を紹介します。
これは僕の好きな映画の中でトップ10に入る名作です!!
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※この記事はネタバレを含みます。

あらすじ

まずは動画をご覧ください。


ニューオリンズの港から出港したフェリーがに爆弾が仕掛けられ仕掛けられ、大爆発します。
この事故で543名の乗客が亡くなります。

現場にかけつけたATF(アルコール・タバコ・火器・爆発物局)捜査官ダグ=カーリンは捜査を開始し、すぐに事故ではなくテロであることに気づきます。
ATFの本部に戻ると、女性から折り返し依頼の電話があり、ダグは折り返しますがつながらず、メッセージを吹き込みます。

その後、死体安置所から、フェリー爆発現場から離れた岸に、クレア=クチヴァーという女性の焼死体が発見されたと連絡があります。
当初は爆発で亡くなったと思われていましたが、潮流の関係から、爆発よりも前に岸に上がっていたことがわかります。

クレアに付着した可燃性物質から、テロリストと同一人物によって殺害された可能性が高く、ダグは彼女の周辺を捜査することがテロリストの逮捕につながると推理します。
彼女の家に訪れると血のついたタオルやガーゼ、自分が吹き込んだ留守電、なぜか至る所にダグの指紋、そして「君は彼女を救える」と記されたメッセージが残されていました。

疑問を残しつつ、合同捜査にあたっていたFBIから捜査能力を買われ、ダグは特別捜査チームに誘われます。
特別捜査チームの施設は、横向きに設置された巨大な円柱の機械やモニターが設置されていました。

そこでは、ちょうど4日と6時間前の映像を、360度の自由なアングルから見ることができる監視システム『スノーホワイト』を紹介され、クレアの動向をリアルタイムの捜査と並行で追い始めます。

果たして犯人を捕まえることはできるのか?
そして、スノーホワイトとは一体何なのか?彼女の家に残されたメッセージやダグの指紋は?

多くの謎を散りばめながら、物語は進んでいきます!

過去を覗き見ることができるスノーホワイトと、現在進行形で過去を生きるクレア

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本作の最大のキーマンはクレアです。
事件発生までの彼女の数日間の動向です。

スノーホワイトによって、彼女の監視を開始するダグ。
ところが、「このカメラは何かがおかしい。」と疑問を持ち始めます。

・どの角度で設置したかわからないカメラで、全方位から対象の映像が見られる

・監視カメラなのに映像を巻き戻すことができない

・犯人逮捕のカギを握るクレアが常に視線を感じていること

ダグはスノーホワイトにレーザーポインターを当てると、過去の映像にもレーザーポインターが映し出され、怯えるクレア。
明らかにただの監視カメラではないことをFBIに問い詰めると衝撃の事実が!

FBIの説明によると、空間をたたみ込む技術で時空を曲げ、現在と過去を結び付けているのだとか。
これにより、画面の向こう側には、リアルタイムの時間と並行して進む4日と6時間前映像が流れているのです。

つまり、時間が過去なのですが、今まさに画面の向こう側でクレアは生きているのです。

鳥肌が立つような伏線回収

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本作ではスノーホワイトを利用し、ダグが過去に飛びます。
違和感なく、物語の中に散りばめられたいくつかの謎。

・ダグがクレアに既視感を覚えた理由

・クレアの家にあったダグのたくさんの指紋、「君は救える」という言葉

・クレアの家のある血染めのタオル

・ダグ宛にかかってきた女性からの電話、etc…

ダグが捜査の過程で明らかにした事実は、ダグが4日と6時間前に飛んで彼自身が引き起こしたものでした。
これを踏まえて考えると、とんでもない伏線であったことがわかります!

デジャブというタイトルの意味、そして全てが明示的ではありませんが、散りばめられた伏線回収に、観終わったときには鳥肌が立ちました!
「え?そういう意味?ハラハラするわ!」という思いになります。

ラストシーンの「まさかな」というダグのセリフに全てが詰まっています。

最後に

多くを語りすぎると勿体無いので、今回はここまでです笑
デジャヴという、一度は経験したことがある感覚を最大限に活かした天才的で画期的な物語でした!

噛めば噛むほど美味しいように、観れば観るほど面白い!
そんな映画でした。

最後に本作を視聴された方の感想を紹介します。
かなりはまりました。
高水裕一の『物理学者、SF映画にハマる』で取り上げられていたので鑑賞。タイムトラベルの考え方として物理学的に納得行くところが多め(フィクションなのでもちろん無理はあるけど)の映画とされていた(と解釈した)ので見てみました。
タイムトラベル関連と知らずに見たらいきなりの展開にびっくりしちゃいそうですが、2回目見るとデンゼル・ワシントン登場あたりから伏線が色々と出てきて(あのデバイスもちゃっかり冒頭から既に登場してる)、細かく作られてるところに感激。全体的に「分かりやすく説明しすぎない」おしゃれさを感じる作り。しばらく頭からこの映画が抜けなさそうです
フェリー搭乗者皆殺し爆破テロの犯人を、過去の映像を構築するシステム「スノーホワイト」を使い突き止めろ!

刑事モノっぽい掴みから、いきなりタイムトラベルSFになって驚きました。
ノーランは絶対に認めなさそうだけど、かなり『TENET テネット』に影響与えてる作品かと。それぞれワシントン親子主演ですし。
4日半前の決められた範囲しか過去を見る事が出来ない。この縛りが良かった。過去を見るゴーグルを駆使し、現在と4日半前の高速道路で同時カーチェイスとか、なかなかぶっ飛んでます。
犯人特定でなく、爆破テロ阻止により違う世界線が生まれるなど、マルチバース感も良かったです。

(引用元:Filmarks 『デジャヴ』

2022年2月時点ならAmazon Prime Videoで視聴可能です!
是非ご覧ください!


次回は『ダーティ・フランパ』について語ります。
お楽しみに〜

by se-sink | 2022-02-08 20:00 | 洋画 おすすめ | Comments(0)